(できれば初回から読んでください!)
これまで3回に分けてパッシブソーラーについて説明してきましたが、太陽熱空気集熱パッシブソーラーは東京芸術大学の(故)奥村昭雄名誉教授と施工者、設計者、技術者が集まり、知恵と工夫で発展してきたものです。
奥村教授発案の太陽熱利用技術を発展・普及させるため、1987年にOMソーラー協会が発足し、35年が経過しました。
この技術の特許がきれた現在は、OMソーラー㈱ 環境創機㈱ 手の物語㈲など数社が、それぞれにシステムに工夫を凝らししながら活躍し、全国で住宅や施設建築に取り入れられています。
空気集熱パッシブソーラーのサプライがOMソーラー1社だった頃と違い、現在ではハードの部分を自由に選べるようになり、風設計室では環境創機㈱の「そよ風2」を採用することが多くなりました。
太陽熱空気集熱パッシブソーラーを採用し四半世紀を経て、厳しい屋根熱環境や機械類の耐久年数を考えたとき、メンテナンスの容易さが一番大切だと痛感した結果です。