太陽熱空気集熱パッシブソーラーについて 3/4

しかし、夏はどうなるのだろう? と気になります。

夏の昼間は「排気運転」でファンを逆に回し、小屋裏に溜った熱気を屋根の空気層へ送って軒先から排出し、屋根温度を下げると共に排熱効果で住まい(建物)の温度を下げる効果があります。
実際に住んでおられる方は「家に帰ると、窓を閉めていたのに涼しい」と仰います。

そして夏の夜は屋根の放射冷却現象を利用し、涼風を床下へ送り、室内に循環します。
夏休みの小学生が朝から吹き出し口の上で寝転んでいるという話も聞きます。

以上、空気集熱パッシブソーラーシステムについて説明しましたが、このシステムの最大のメリットは、冬は床下蓄熱による暖房効果、夏は小屋裏空気の排熱効果と夜間の放射冷却涼風効果に加え、通年で建物全体の換気効果があることです。

これまで住宅や施設建物に約40棟採用しましたが、太陽熱空気集熱パッシブソーラーは建て主にとても喜ばれています。 実際に住んでいる人からは「もっとこの技術が広がるといいのに」「なぜ広がらないの?」と言う声を聞きます。

つづく

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