太陽熱空気集熱パッシブソーラーについて 1/4

パッシブソーラーの意味

ソーラーハウスというと、一般的にどんな映像が思い浮かぶでしょうか?
たぶん屋根の上にソーラーパネルを乗せて、太陽光を電力に変えて使う(一般的には売電する事が多い)建物かと思います。ドラえもんの映画などでもこういうシーンがありますね。

しかしソーラーパネルのように機械を使って太陽のエネルギーを利用するのはアクティブソーラーに分類され、私たちがやろうとしている太陽熱利用とは違います。
同じ太陽エネルギーを利用するのでも、「パッシブ(受動的な)」という考え方があり、こちらはソーラーパネルのような機械を使わないやり方です。

よく知られているものに「トロンブ壁」がありますので、それを例にパッシブの考え方を書いてみます。
トロンブ壁の太陽熱利用は、熱容量の大きな石造りの床や壁に直射日光が当たり、太陽の熱を蓄えるというものですが、縁側や窓際の床が暖まる現象は、誰でも生活の中で感じたことがあるのではないでしょうか? 
そして、熱を蓄えた床や壁は夜に放熱して室内を温めます。
昔から「石垣にイチゴ植える栽培法」がありますが、人は自然の中で暮らすうちにこの現象に気づき、生活に取り入れてきたのだと思います。

風設計室がライフワークとして導入を続けている「空気集熱式パッシブソーラー」はトロンブ壁のように「昼間に受けた太陽熱を床下のコンクリート蓄熱層に貯め、その後ゆっくりと放熱することで部屋を暖める」考え方です。

その工法は 次回の記事で!

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