太陽熱利用パッシブソーラーに住んでみて

太陽熱利用パッシブソーラーで建てた住宅のオーナーさんが、「こんな良いシステムなのだから、もっと世の中に広めたい」と仰って、同業の方たち向けの新聞の『私のお気に入り』というテーマのコラムに、ご自宅を建てられた経緯から住み心地までを書いてくださいました。

頂いたコピーを読むと、実際に暮らされての感想なのでとても心に響きます。
風設計室のホームページで紹介させて頂くご了解の上、今回、工事中の写真と一緒にUPさせて頂きました。
貴重な体験談ですので、一読いただければ嬉しいです!
(新聞記事の画像をクリックすると大きくなります)

施工のポイント-1

床下に徹底した断熱(水色の建材)を行い、熱が逃げるヒートブリッジになる箇所をつくらないようにします。

灰色の部分が蓄熱のためのコンクリート。
床下の気密性が大事です。隙間風で温度が下がるので、見えないところこそ丁寧に施工します。

施工のポイント-2

3cm程浮かせた集熱屋根が出来た時、煙を送り屋根の気密性を確認します。集熱屋根を通って軒先から出る事を確認します。
屋根の隙間風は、折角集めた温かい空気を冷やしてしまうので、しっかり確認します。

施工のポイント-3

屋根の一番高い所に、屋根面で集めた暖気の温度をさらに上げるための強化ガラス(温室効果)を設置

普通の金属屋根を少し工夫して集熱屋根を造ることで、太陽熱空気集熱パッシブソーラーの完成です。
あとは一台のファンがセンサーで屋根温度が上がると温風を送ります。ランニングコストは10円/日程度で家全体を温かく保ちます。

これ程効率の良い省エネ技術は他に無いと思います。
家全体が温かくなり、新鮮空気が入れ替わり換気できることは、日々の生活に楽しみと喜びを感じさせてくれます。

最後になりましたが、建て主の方が自宅を「お気に入り」としてコラムで紹介してくださったことは設計者冥利につきます。
ありがとうございました。

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