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YMCA阿蘇キャンプ メインホール

九州から国内外まで、多くのキャンパーに愛される歴史あるキャンプ場

1999年
阿蘇市

YMCA阿蘇キャンプは昭和27年(1952)に開設された、戦後九州野外教育の草分けとなるキャンプ場です。
旧メインホール老朽化のため建替えの設計コンペが行われ、設計者に選定されました。
太陽熱空気集熱システムを導入し、利用者が減少する冬でも暖かく過ごせます。
また多くのキャンパーに愛された旧メインホールの丸太組の雰囲気を残すようにしました。

 

建築概要

宿泊研修施設
床面積:699.33㎡
地階:鉄筋コンクリート造 1、2階:木造2階建て
太陽熱空気集熱パッシブソーラー

YMCA阿蘇キャンプは昭和27年(1952)に開設された戦後九州野外教育の草分けとなるキャンプ場で、戦後の娯楽の少ない時期に開設されたキャンプ場として、此処で青春を過した多くの人々に愛され続けている場所です。

建替えコンペの設計要項には阿蘇キャンプ関係者からの熱い要望が多く、中でも難しいと感じたものに「冬季利用可能な床暖房」がありました。 床暖房の熱源には電気、ガス、灯油が一般的ですが、イニシャル・ランニングともコストの負荷が大きいのです。 統計的に利用者が激減する冬季に、利用者が1人や2人でも床暖房を入れるのか?と考えると、せっかく作っても、ランニングコストの負担増から利用されなくなる可能性が高く、悩みました。
そして、当時調べていた太陽熱空気集熱パッシブソーラー(OMソーラー)なら冬季利用に対応できるのではと、コンペで提案しました。

設計者に選ばれてからは技術的なノウハウ習得や実施設計で苦労しましたが、稼働し始めるとソーラーは予想以上に素晴らしい効果を出し、「シンプルで理に適っている大切な技術だ」と感動しました。 それから多くの施設、住宅に取り入れ、太陽熱空気集熱パッシブソーラーの導入が風設計室のライフワークになりました。

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